白いジャージ4 ~先生とlove life~
「いつか伝わるかな」
西山はつぶやくように言った。
「俺は、お前が好きだ。お前は、教師泣かせの不良だけど、俺の話をいつも真剣に聞いてくれる。お前の誠意が伝わると俺は思うよ」
「俺のこと好きって?まじで?俺、先生にだったら抱かれてもいいよ」
その会話を聞いていた喜多先生がコーヒーを噴き出した。
さてと。
そろそろホームルームの時間。
直との新婚旅行で俺が感じたこと、しっかり生徒に伝えたい。
戦争のこと、ゴミのことももちろんだけど……
愛する人を守る為に自分がしなくちゃいけないこと、そして、大事な人と巡り合えたことへの感謝。