白いジャージ4 ~先生とlove life~
「喜多先生、本当にお世話になりました」
西山が部屋を出た後、喜多先生の入れてくれたコーヒーを飲んだ。
「いやいや。幸い、家の方が無事で良かったな。最初にこんなどでかいハプニングが起こると、これから先は穏やかに暮らせる気がするな」
そうだな。
嫌なことは最初に全部終わらせた方がいい。
「そうですね。最初聞いたときは、本気でびびりましたけどね。でも、守る人がいるっていうのは、いいですね。自分でも驚くくらいに強くなれる気がします」
「おお~!朝からノロケか?新垣先生の奥さんは幸せだな」
幸せなのは俺の方。
直が俺を変えてくれた。
単純だけど、男って褒められると嬉しいから。
直が『先生かっこいい』とか『先生と結婚して良かった』とか言ってくれると、すごく幸せな気持ちになる。
だから、この先何年、何十年と直にそう言ってもらえる俺でありたい。
生徒達に『結婚って最高』ってずっと言える俺でいたいんだ。