白いジャージ4 ~先生とlove life~
「もう少しうまくやれればいいんだけど……」
先生と私は、湯船の中で向かい合って、足を絡めていた。
最近は、このバスタイムが2人の語らいの場だった。
結婚して変わったことと言えば、これかな。
いつもお風呂に入るとスイッチONだった先生が、最近は、お風呂の中ではONにならないように我慢できるようになった。
時々は、お風呂の中で……ってこともあるんだけど。
「違う高校の先生なんだから、意見が合わなくても軽く流しておけば良かったのかなと後悔するんだけどな」
先生は、私の髪にお湯をかけた。
私も先生の髪にお湯をかけて、髪をぐちゃぐちゃってして遊んだ。
「先生って私達の修学旅行の時も熱かったよね!ナイタースキーをやらせたいって。あとは、自由時間を作ってあげたいって。生徒には、その先生の気持ちがちゃんと伝わったもん。だから、トラブルなく修学旅行が終わったんだよ」
危ないからと、ナイタースキーはしないと言う学年主任の先生に、何度も何度も先生はお願いしていた。
そのことは生徒達の噂になって、ますます先生は人気者になった。
「そう言ってくれると嬉しいんだけどな」