白いジャージ4 ~先生とlove life~
「あれ?直の携帯、鳴ってない?」
私は鞄の中から携帯電話を探した。
「あ!ゆかりからだ!!」
慌てて電話に出る。
ここ数日、私も先生も電話が鳴るたびにドキドキしていた。
と、いうのも……
「もしもし、ゆかり!!どうした?」
先生は音量をOFFにして私とゆかりの会話に耳を澄ませていた。
「やったーーーー!!!今日、仕事終わったらすぐに行く!」
そう、依子の赤ちゃんが生まれたんだ。
予定日の少し前だったけど、体調が悪く入院していた。
いつ生まれてもいい状態だと聞いていたので、毎日依子のことを考えていた。
「先生!!生まれたって!!依子!!予想通りの男の子だって」