白いジャージ4 ~先生とlove life~
仕事が始まっても、嬉しさで顔がニヤけっぱなし。
早く会いたいな……
依子と龍の子供に。
出産経験のある真由美さんに、その話をすると、真由美さんは自分の出産の話をしてくれた。
「痛かったよ。鼻の穴にスイカとか良く言うけど、そんなもんじゃない。でも、その痛みを忘れてしまうくらい幸せなんだよね」
出産に立ち合ってくれたご主人は、感動して涙を流したんだって。
想像しちゃう。
先生を。
私が痛い痛いって苦しんでいる時、きっと先生は力強く私の手を握ってくれる。
そして、「俺がついてるよ」って私を見つめる。
「旦那さんがそばにいるって良いですよね」
私がそう言うと、真由美さんは苦笑いを浮かべて、首を振った。
「そう思うでしょ?全然違うの!!痛いからあっち行ってって本気で思う。手とか握ってくれるんだけど、痛すぎて、そんなのどうでもいいっていうか。はっきり言って邪魔だったんだよ~!今でも思い出すと、笑っちゃうけど」
「そうなんですか?そんなに痛いんだぁ。大丈夫かな」
大好きな旦那さんの声までもが邪魔になるくらいの痛みって……想像できない。