白いジャージ4 ~先生とlove life~
5時半、早めに切り上げてくれた先生が会社の前まで迎えに来てくれた。
車の中は甘い匂いが漂っていた。
「里田、甘いもの好きだろ?プリン買って来た。食えるのかどうかわかんねぇけどな」
こういう気遣い。
もう、最高。
「ありがとね。先生……」
「お前の親友でもあるけど、俺のかわいい教え子でもあるからな!!」
病院の前で、待っていたゆかり。
私と先生を見つけると、ピョンピョン飛び跳ねて、手招きした。
「早く早く!!」
私はゆかりに手を引かれ、早足でエレベーターに乗った。
「結構緊張するもんだな」
先生は緊張をほぐすように深呼吸をしていた。