白いジャージ4 ~先生とlove life~
「直は、男の子と女の子どっちが欲しい?」
ゆかりが、食べ終わったプリンのカップの中を見つめながら言った。
いろいろ考えていた時期もあった。
先生の娘さん、七緒ちゃんの存在。
先生にとって、子供は『初めて』じゃない。
娘さんがいる。
だから、せめて男の子が良いなって思ったこともあった。
でも、今は……
「どっちでもいい!!でも、女の子の方が良いかなって思う時もある」
私は、そう答えた。
女の子が生まれたら、恋の話をしたいんだ。
幼稚園、小学校で好きな男の子ができた時、私に相談して欲しいなって……
そして、私が先生を初めて好きだと思った日のことを、話したい。
男の子だと、恥ずかしがって聞いてくれない気がする。
「そうだよね。依子はずっと男の子が欲しいって言ってたから良かったけど、私男の子の育て方、自信ないなぁ」
ゆかりも、女の子が欲しいって高校時代から言っていた。
「でも……私は、結婚できるかどうかも微妙だもん」
ため息まじりにゆかりはそう言って、両足を伸ばした。