白いジャージ4 ~先生とlove life~



食べ終わったパスタのお皿のソースをスプーンですくってみる。



いつの間にか、こうして全部残さず食べることが習慣になっていた。


飾り付けの野菜や、ソースまで綺麗に食べる先生の影響だよね。




「ゆかり、たっくんとうまく行ってない?」




私がその質問をすると、ゆかりはフォークを置いて、鞄の中からガサガサ何かを探し始めた。




「これ、見て。たっくんからのメールなんだけど、どう思う?」




ゆかりに見せられた携帯の画面には、たっくんらしくない絵文字なしのメールが……



私が言葉を失っていると、ゆかりは別のメールを見せた。





「忙しいのはわかるけど、ひどくない?愛情がなくなってきてる証拠なんじゃないかなって最近思うんだ」




何と言えばいいのかわからなかった。



先生はいつもメールはそっけない感じだけど、たっくんはマメだし、絵文字もよく使っていたはず。




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