白いジャージ4 ~先生とlove life~
「電話とか、会った時は今までと同じ?」
「うん。多分…… 会える日が少ないから、ホテルばっかり行ってる気がする。私とたっくんって、本当に愛し合ってるのかな」
ゆかりは、私の結婚式の時のスーツ姿のたっくんを待受画面にしていた。
たっくんに一目惚れしたゆかりは、いつもたっくんしか見ていなかった。
短大に入っても、合コンの誘いを断っていたし、今もたっくんだけを想っている。
たっくんだって、同じようにゆかりを想っているんだと思う。
でも、たっくんはちょっと軽い一面もあって、ゆかりを何度も泣かせたことがあったっけ。
今ではもう笑い話になっているけど、キャバクラに通ったり、他の女の子とメールしたりしていた過去がある。
ゆかりが不安になるのもわかる。
先生みたいに今まで何もなくても心配になるのに、過去にそういうことがあったら余計に心配になる。
ゆかりはよく許せたなって思う。
私だったら許せたのかな。
想像もできないけど、自分が信じていた人がそんなことをしていたと知ったら……
また信じられるかどうかわからない。