白いジャージ4 ~先生とlove life~
ゆかりとの時間は魔法の時間。
教育実習の女の子のこと、全く考えていなかった。
ゆかりと別れて数分後、携帯に何も連絡がないことに気付いて、不安になった。
「はぁ…… 信じなきゃ」
自分に言い聞かせる。
どんな仕事をしていても、歓迎会や送別会はつきもので、先生はまだ少ない方なのに。
たっくんや龍も飲み会が多いし、朝方まで飲むこともあるらしい。
先生だって、本当は時々は友達や同僚の先生と飲みに行きたいのかな。
先生は、本当に滅多に飲みに行かない。
絶対に行かなきゃいけないこういう飲み会だけ。
私の為……なんだよね。
私、愛されてるね。
それなのに、何を心配してるんだろう。
先生は教師で、その高校に来た教育実習の先生に慕われることは嬉しいことだし、それを喜べないようじゃ先生の奥さん失格だ。