白いジャージ4 ~先生とlove life~
先生、話してね。
全部。
「何度も言うけど、俺は卒業までお前を抱かないつもりだったんだぞ」
海岸を歩きながら、先生は頬を膨らませながら振り向いた。
先生の大きな背中を見つめる。
「ほら」
先生の左手が私の右手を包む。
懐かしい匂いと音。
「先生、元気?」
私は先生の手の指にしっかりと自分の指をくっつけた。
前にここに来た時にはなかったコンビニが遠くに見えた。
何台かの車とバイクが停まっている。
「元気だよ。今は直がいるから」