白いジャージ4 ~先生とlove life~
先生の目もかすかに潤んでいるようだった。
「良かったな、直」
「うん」
私は涙を拭い、いちごだらけのケーキを見つめた。
いつの間に作ったんだろう。
昨日は夜遅くまでクッキーを作ってくれていたのに。
「それではケーキ入刀!!」
私と先生は2度目のケーキ入刀をした。
「おめでとーーー」
みんなの声が温かい。
「食べさせてもらえよ!和人!!」
先生の親友の飛田さんの言葉に、みんなが賛同した。
フォークが渡されて、私と先生はケーキを食べさせあいっこした。
大きく切ったケーキにフォークを差し、先生の口へ運んだ。
「でかっ!」
先生は、口の周りに生クリームをくっつけて笑った。
先生は一口サイズのケーキを私の口へ。
「和人は優しいなぁ」
飛田さんの声にみんなが笑った。
美味しいいちごタルト。
お姉ちゃんの愛情が詰まったケーキ。