白いジャージ4 ~先生とlove life~



次の月曜日。


授業のない時間だったので、金森と話そうと思った。


教官室にいた金森を運動場へ呼び出した。


真夏かと思うほどの強い日差しを浴びながら、運動場の整備をした。



金森は文句も言わず、もくもくと働いた。




「購買でジュースおごってやる。ごくろうさん」



日陰に座り、俺は深呼吸。



先週、怒鳴ってしまったことを後悔していた俺は、落ち着いて話をしようと思った。




「金森は、どんな教師になりたいと思ってる?」



「新垣先生みたいな先生」



答えになってない。



「俺みたいな先生ってどんな先生?」




金森は、困ったような顔をした。



俺は冷たいジュースをストローでチューっと吸った。




「生徒にどんなことを伝えたい?」




金森はわからないと答えた。


金森はジュースを少し飲んでは、俺の方を見た。




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