白いジャージ4 ~先生とlove life~



「教育実習の時って、俺……必死だったと思うんです。何かを吸収しようって先生の姿を見て、ノート取って。金森は、違うんですかね」



喜多先生も金森の言動に不信感を抱いていた。



何度か喜多先生にも、俺のことを質問しに来たらしい。




「時代が違うと言ってしまえばそれまでだけど、今回の実習生はちょっと自覚が足りない子が多い。真剣に取り組んでる子もいるんだが…… 金森の場合、生徒や他の先生と仲良くならなきゃっていう必死さは伝わってくるんだよな」




「そうですね。それは俺もわかります。最初の数日は、俺をネタにして仲良くなってもいいと思うけど、この調子でいつまで行くのかと思うと……俺が壊れちゃいそうですよ」




直が教え子だという情報を金森が知っているんだと喜多先生に話すと、喜多先生も頭を抱えた。




「今は、そういう興味で頭がいっぱいなんだろうな。俺が新垣先生のクラスの生徒から聞いたのは、金森の友達も新垣先生を好きだったから、その子に自慢したいんだって言っているらしい。そんなことして何になるんだろうって、生徒が言ってたから、このままだとクラスの生徒ともうまくいかなくなるだろう」





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