白いジャージ4 ~先生とlove life~
俺は、さっきの出来事を喜多先生に話した。
喜多先生は、俺の行動は間違っていないと言ってくれた。
「俺だったら、椅子ごと投げてたかも」
喜多先生はそう言って、俺の肩を叩いた。
教官室に戻る足取りが重い。
直、助けて。
ここに来て、廊下の向こうから走ってきて。
『先生~』って走る直に『廊下は走ってはいけません』って俺が言って……
そのまま音楽室に入って、『鍵閉めちゃったぁ』って。
はぁ。
こんなこと考えてしまうなんて、俺も相当疲れてる証拠だな。
教官室へ戻ると、熱心にレポートを書いている金森の姿があった。
俺は、大人気ない態度を取ってしまったことを反省した。