白いジャージ4 ~先生とlove life~
その次の日の放課後だった。
クラスの中でも1番遅刻や欠席の多い女子が、俺に声をかけた。
「先生、やばいよ。あの人、先生の自宅の電話番号、知ってるみたいだよ」
小声で俺にそう言いながら、その生徒は教室の後ろで話しているグループを指差した。
そのグループの中には、金森がいた。
「どういうこと?」
俺はその生徒を廊下に連れ出し、詳しく話を聞いた。
金森が俺の自宅の電話番号を知っている可能性はある。
緊急連絡先として、登録してあるから、調べればわかる。
「はっきりわかんないけど、さっき金森先生達がキャーキャー騒いでて…… 山村さん達が携帯持って、誰かに電話してたんだ。もしかしてって思って」
山村という生徒は、金森と今1番仲良くなっている生徒で、このクラスでは唯一俺に気があるらしい生徒。
「もしかしてって…… 俺の家に電話かけたかもってこと?」
「わかんないけど。もしそうだったら、大変なことになるからいちおう先生に言っておこうかなと思って」