白いジャージ4 ~先生とlove life~
俺達は、チラチラと金森の方を見ながら話していた。
だんだん、『もしかして』が本当なんじゃないかと思えてくる。
「だって、先生は奥さん大事なんでしょ?」
「サンキュ。助かった。また何かあったら教えてくれ」
俺は廊下を走って、駐車場へと向かった。
車に置きっぱなしにしていた携帯を取り、直に電話をかけた。
直はちょうど仕事が終わった頃だろう。
あれ?
電話に出ない。
まだ仕事なのかな。
直が家にいない時間で良かった。
もし、直がそんな電話に出てしまったらと思うと……
俺は金森に対して怒りが込み上げて来た。
「新垣先生、新垣先生、至急会議室までお越しください」
放送で呼び出されることには慣れている俺。
やべ~忘れてた。
今日は教育実習生の指導方針についての会議があるんだった。