白いジャージ4 ~先生とlove life~
「先生、昨日大丈夫だった?」
声をかけてきたのは、昨日俺に金森達のことを教えてくれたクラスの生徒。
「ありがとな。助かった」
彼氏と仲良く手を繋ぎながらの登校。
入学した頃は、学校が大嫌いだった生徒。
「疲れた顔して大丈夫?」
低い声が聞こえて振り向くと、喜多先生が立っていた。
相談しようかと思ったが、まずは自分で何とかしてみよう。
「ちょっと明日にでも時間作ってもらえますか?」
喜多先生は、何かあったのだとわかってくれたようで、校門での挨拶はもういいから教育実習生の指導を頼むと俺に言った。
俺は坂道を走った。
登校する生徒達が、走る俺を見て、ふざけて追いかけたりしてきた。
やっぱりここが俺の大好きな場所。
かわいい生徒達を信じるしかない。