白いジャージ4 ~先生とlove life~




職員室の前に実習生が全員集まっていた。


放課後に実習についての報告会がある為、その相談をしているようだった。




「おはよう。もう半分以上終わったな。少しは慣れた?」



実習生全員が、元気良く『はい!』と返事をした。


もちろん、金森も。


胃が痛い。

変だな。



目を見ることができない。





「もうすぐチャイム鳴るぞ~!」



「は~い」



俺は金森を避けるように教官室へと向かった。




怒鳴ることは簡単だけど……


それじゃ何も変わらない。




問い詰めて、真実を聞き出す?



直の傷ついた心を思うと、やっぱり許せることではない。


でも、今俺が直のことを言えば、余計に金森は止まらないような気がした。



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