白いジャージ4 ~先生とlove life~
山村は、いきなり立ち上がり大声で俺の名前を呼んだ。
「新垣先生!!!!」
静まり返る教室。
みんな山村を見ていた。
「先生、昨日私とんでもないことをしてしまいました。本当にごめんなさい」
山村は頭を机にくっつけるようにして、謝った。
同時に一緒に電話をかけた生徒が2人、前に来て謝った。
「ショックだったよ。本当に。俺はお前達のことを信じていたから。信じていた人に裏切られるって本当に辛いんだからな……でも、こうしてちゃんと謝ることができるってことは、嬉しいことだな」
俺は、3人を席につかせた。
こんな事件が起こってしまったことは悲しいけれど、この事件がきっとプラスになると感じた。
今、このクラスはひとつになっている。
みんなが一緒の方向を向いて、ひとつの問題を解決しようとしていた。