白いジャージ4 ~先生とlove life~
「新垣先生!!」
振り向く。
少しホッとした俺。
目を赤くした金森が、うつむきながら立っていた。
「遅いよ、お前は……」
俺、ちょっと泣きそうになった。
「ごめんなさい。私……教室戻ります」
握り締めた両手。
金森のやる気が見えたような気がした。
あ、でもあんまり期待するとまた裏切られるから……
「おう。俺、教室にいない方がいいか?どっちでもいいよ」
「一緒にいてもらっていいですか……」
「ああ」
教室はさっきまでの空気が嘘のように明るく盛り上がっていた。
俺が顔を出し、金森先生が戻ってきた、と言うと生徒達が急いで黒板を消した。
俺は見た。
黒板には、『金森先生お別れ会について』と書かれていた。
泣ける。
俺の生徒……
最高じゃん。