白いジャージ4 ~先生とlove life~
ピンポーン
帰って来た旦那様は、涙が出ちゃうくらいに幸せそうな顔をしていた。
その顔を見て、心から幸せだと思った。
「直~!行くぞ?肉、肉~!」
先生がこんな風に子供みたいにはしゃぐことって珍しい。
よっぽど辛かったんだね、先生。
そして、ようやくその問題の出口が見えてきたんだね。
先生、よく頑張ったね。
私、力になるどころか、足を引っ張っちゃった。
「先生、嬉しそう」
鼻歌交じりで運転する先生の横顔を見つめながら言った。
先生は意味深に微笑みながら、私の髪をぐしゃぐしゃって撫でてくれる。
「俺、何もしてないのに、解決に向かってる。俺のクラスの生徒、まじ最高~」
先生は私達の担任だった頃もよく、私達を褒めてくれた。
お前ら最高って言ってもらえると、本当に嬉しくて、ずっと先生の生徒でいたいと思えた。
「私達より最高?」
ちょっぴりいじわるを言ってしまう私。
やっぱり、超えられると寂しいんだよ。
「ん?お前らが1番だけどな。高校生の成長ってすげーなって改めて感じたな。教師していて良かったと思える瞬間だな」
ん?って言って私の顔を覗き込んだ先生の表情がかわいくて仕方ない。
目がくりくりってして。
唇ちょっととんがらせて。
子犬みたいな顔。