白いジャージ4 ~先生とlove life~
「金森が抱えていた悩みもようやく少し見えてきた。明日からはちゃんと話せるんじゃないかな」
心からほっとした表情をしていた。
先生、本当にお疲れ様。
金森先生のしたことは、すごくショックだったけど、そこまでしちゃうってことは、それだけ何か心に闇を抱えているってこと。
「先生はやっぱり最高の先生だね」
照れ臭そうに鼻先を触った先生は、焼肉屋につくまで今日の出来事を話してくれた。
先生は言った。
怒鳴りたかった。本当は、顔を見ると怒りが込み上げて来て、どうしようもなかったと。
俺の大事な奥さんを泣かせたんだぞ!って言ってやりたかったけど、我慢したんだって言ってた。
ただの男と女の問題なら、俺はどんなことをしていたかわからないって先生は笑った。
金森さんは教育実習生であり、元教え子だから、やっぱり見捨てるわけには行かなかったのかな、と窓の外を見ながら言った。
尊敬するよ、先生。
先生はそういう人だから、私はどんどん好きになるんだよ。
あぁ、どうしよう。
私、本当に好きだ。
先生が好き。
和人が好き。
たまらなく愛しいよ。