白いジャージ4 ~先生とlove life~
帰りの車の中で、先生はすっかり元気になっていた。
どこかでデザートでも食べるか?と言ってくれたけど、断った。
早く家に帰って、先生をゆっくりさせてあげたいと思った。
私が想像しているよりも、ずっとずっと……先生は大変なんだ。
いろんな荷物を背負っているのに、私がその荷物を重くしてしまった。
高校時代、先生が言ってくれたセリフ。
“俺が直の抱えている荷物を半分持ちたい”
先生はいつも私の心の荷物を持ってくれた。
半分どころか、全部持ってくれようとした。
だから、私はいつも笑っていられた。
先生が支えてくれたから、今の私がいる。
それなのに、私は……
先生の隣にいることしかできなくて、先生の荷物を持ってあげられない。
こんな奥さんでいいのかな。
自信がないよ。