白いジャージ4 ~先生とlove life~
先生はいつも元気だったから、いつまでも元気だと勝手に思っていた。
もしも先生が病気になったり、事故に遭ったりしたら……
「どした?泣きそうな顔して」
待合室は椅子が埋まるほど混んでいた。
「ごめん。いろいろ考えちゃって」
先生がいなくなるなんて考えたくない。
私、先生がいないと……生きていけないよ。
「俺が病気だったらとか、俺が死んだらって考えたんだろ。まだまだ俺は死なないぞ。お前より1日長く生きてやるから」
そんな先生の言葉にまた涙が溢れた。
先生の診断結果は、『急性胃腸炎』だった。後日胃カメラで調べることなった。
「今日、休めないの?」
薬をもらって車に向かう先生は時計ばかり見ていた。
「今日はどうしても行きたいんだ。金森のこと話したいしなぁ…… 早く帰ってくるから安心しろ」
私を家の前まで送ってくれた先生は、学校へ向かった。
先生は珍しくマメにメールをくれた。
私が心配しているだろうと思って、『大丈夫だよ』って何度もメールを送ってくれた。