白いジャージ4 ~先生とlove life~
★先生目線★
―先生目線―
無理をしているという自覚はなかった。
金森の件は、悩んだり迷ったりして、正直ちょっと疲れたけど、まさか体を壊すなんて。
胃が痛いなんて、教師1年目以来だ。
夜中に胃が痛くて目覚めた。
ソファで胃を押さえながら、俺は直を呼んでいた。
心の中で……
直は来てくれた。
俺は夢と現実の間で、直の声を聞いた。
直は怒ってる?
『先生のバカ……もっと私に頼って』
そんな言葉を何度も言っていた気がする。
直、それは違うよ。
俺は直を頼りにしていないわけじゃない。
『無理しないで』って直は言ってくれるけど、俺自身無理をしているって気付いていなかったのかも知れない。