白いジャージ４ ～先生とlove life～

俺は悩んでいた。


男子も女子もみんなかわいい生徒だし、悩みがあると言われれば真剣に相談に乗りたかった。



そんな俺の心は、何度も打ち砕かれた。




相談があると言うから、放課後に教室で話を聞こうと思っていたら、突然女子生徒から告白された。



いじめを受けていると悩む女子生徒から手紙を渡されて、中を見ると、電話番号が書かれていた。



「先生、ちょっと話あんだけど」


男子から声をかけられても……



「クラスの女子から頼まれたんですよ。新垣先生に彼女いるか調べてこいって」




俺は、教師に向いていないのだろうか。


真剣に生徒と向き合いたいと思っても、相手が女子だとそれができない？




どの子の相談が本気なのかわからなくなっていた。




そんなある日、数学教師からあらぬ疑いをかけられた。




「新垣先生が、女子生徒と親密な関係にあるようです。こういう若い独身が入ってくると厄介なんですよ。高校生はもう大人ですからね」



いきなり会議中にこんなことを言われたりもした。



数学教師は、誰からも信用されていないようだったので、俺の件も大きな問題にはならなかったが。