白いジャージ4 ~先生とlove life~
「ゆかり…… 大丈夫?今日、夜会える?」
先生のことも心配だけど、ゆかりのこともほっとけない。
ゆかりは仕事が早く終わったら、連絡すると言った。
私は、心がふわふわ浮いたような状態で、夕食の煮物を作った。
ゆかり……
大丈夫じゃない声だった。
何もできないのかな、私。
たっくんはたっくんのままなのに、社会人になると変わってしまうのかな。
先生と話して欲しい。
たっくん、きっと悩んでる。
先生と話せば、何か変わるんじゃないかって思った。
でも、先生は私にとって『スーパーマン』のような人だけど
本物のスーパーマンじゃない。
胃が痛くなったことで、実感した。
-ピンポーン
「ただいまぁ~!胃カメラ痛かったから、なでなでして」
帰って来た先生は、子供のように私に甘えてきた。
私が先生の頭をゆっくりと撫でると、今度は私の頭を先生が撫でてくれた。
最近、毎日少しずつ先生は日に焼けて黒くなる。
私は毎日そんな先生を見て、ドキドキする。
朝よりも少し黒くなって帰ってくるから、いつもドキドキしちゃうんだ。