白いジャージ4 ~先生とlove life~
★ゆかり目線★
-ゆかり目線-
もう何年前になるんだろう。
直と一緒に焼き鳥屋さんに行った。
あの日……
カウンターに座って、顔を上げた時……
恋が降ってきた。
突然だった。
今までこんなに素敵な人、見たことないって思った。
背が高く、がっちりしているのに細くて、髪の毛がサラサラで……
瞳が茶色くて、人懐っこい目をしていた。
優しげな笑顔と、爽やかな話し方にドキドキした。
それが、たっくんとの出会いだった。
もう恋愛なんてしたくないって思っていた。
元彼の龍をずっと引きずっていた私は、新しい恋に踏み出す勇気がなかった。
でも、あの瞬間……
そんな私はどこかへ消えていたんだ。
『好き好き!!この人好き!』って体中が叫ぶようだった。
年上のたっくんは頼りがいがありしっかりしている反面、ちょっと天然で抜けた所もあってそこがまた好きだった。
いろいろ……あったよ。
確かに。
短大の友達には、そんな彼氏また浮気するよ!って言われたこともあった。
でも、何とか乗り越えてここまで来た。