白いジャージ4 ~先生とlove life~
「ねぇ、慎司。あんた、彼女以外の女の子の頭叩くの、やめなよ!!」
黙っているなぁと思っていたら、あゆみは嫉妬していたようだ。
「あ~?お前、誰に言ってんの?そんなに叩いて欲しいなら叩いてやるよ。ほら!」
真崎君は両手で、あゆみの頭やら肩やらを叩き始めた。
怒っているのか喜んでいるのかわからない表情のあゆみ。
お似合いなふたり。
このふたりは、見ていてほっとする。
ずっとこのままでいて欲しいって思う。
大事な親友、ゆかりがたっくんと別れることになった。
先生も私もすごくショックを受けた。
ゆかりも涙が枯れるくらい泣いた。
何度かゆかりの家へ泊まりに行った。
ゆかりは、遠い目をしながら懐かしい思い出を話していた。
辛いけど、現実は現実なんだ。
お互いにまだ好きなんだと思うけど、どうにもならないこともある。