白いジャージ4 ~先生とlove life~
「今、お前がボーっとしている間に、卒業旅行の行き先決まったから」
ニヤニヤするみんなの顔を順番に見た。
「へ?どこ?」
みんなはニヤニヤしたまま、行き先を教えてくれなかった。
しばらくみんなは顔を見合わせながら、黙ったまま笑いをこらえていた。
「北海道!!!」
要君は、いたずらっ子のような笑顔でそう言った。
「チョー邪魔だと思うけど、便乗しちゃっていい?」
あゆみはそう言って、テーブルの上のパンフレットを片付け始めた。
そして、北海道行きのパンフレットだけを残し、咳払いをした。
「私達の卒業旅行、北海道で良い人~!!」
あゆみの声に……
みんなが元気良く手を挙げて、なぜだか私も手を挙げた。