白いジャージ4 ~先生とlove life~
「俺とあゆみも途中から別行動する?せっかくの北海道だからなぁ」
真崎君は、先生の真似をしてあゆみの頭を撫でた。
「いいの?嬉しい!!」
勝手に盛り上がるふたりを見て、要君が寂しそうに言った。
「俺を置いていく気?」
要君は、まだ彼女がいなかった。
仕事が忙しいこともあってなかなか出会いがないと言っていた。
「両手に花でいいじゃん。美穂と桃子に挟まれて幸せだろ?」
真崎君の言葉に、要君は大きなため息をつく。
「ふたりとも好きな男いるじゃん。寂しいなぁ俺だけひとり」
いつか、要君の彼女に会えるといいな。
きっと要君ならいい彼女ができる。