白いジャージ4 ~先生とlove life~
「ねぇ、テルをもっと悲しませる提案していい?」
突然あゆみがニヤニヤしながら手をあげた。
「美穂も彼氏連れて来ちゃえば??それと……桃子!!翼先生誘っちゃえば?」
それいい!!
それめちゃめちゃいい考え!!
みんなが盛り上がる中、もうあきらめ顔の要君。
「俺も、賛成。俺、ひとり旅してみたかったし」
美穂は嬉しそうに携帯を出し、彼氏のタカにメールを作成中。
その隣で桃子は顔を真っ赤にして手足をバタつかせていた。
「無理無理無理って!!そんなの絶対無理だし!!」
まだ正式に付き合っていない桃子と翼先生が旅行って……
確かに私が桃子の立場だったら同じように動揺しちゃうけど。
「私達の付き添いってことで誘ってみれば?」
美穂はそう言って、テーブルの上の桃子の携帯を桃子に渡した。
「そうだよ!!恩師なんだし、不自然じゃないよ」
「うんうん!!いいじゃん!」
みんなが盛り上がる中……先生がポツリと。
「これがきっかけになって、進展するってこともアリだよな。先生って自分からなかなか積極的にいけないもんだから」
教師である先生が言うと説得力がある。
みんなが、おお~!と感心して、桃子もその気になったようだ。
「じゃあ、誘ってみようかな」