白いジャージ4 ~先生とlove life~
桃子は携帯を持ち、メールを作る。
「先生、これ添削してください」
桃子は、先生に携帯の画面を見せた。
「え?俺が?」
先生は、ちょっと首を傾けて、桃子の携帯の画面をじっと見つめた。
その真剣な表情がとてもかっこよくて、私はこっそりドキドキしていた。
「いいんじゃないかな。でも、桃子ちゃんの気持ちもちょっと入れてみた方がいいよ。翼先生が行ってくれたら私も嬉しいな、みたいな?」
さすが、先生。
みんなも、その方がいいと言った。
お誘いメールの最後に付け加えられた部分は……
すごくかわいくて、翼先生もきっとこれを読めばニヤけちゃうんじゃないかな。
【翼先生は私達の恩師なので、ぜひみんなも一緒に行きたいって言ってます。実は……私が1番それを望んでるんですけど。翼先生とラベンダー畑が見たいです!!】
「タカ、2泊だったら大丈夫だって!」
美穂が大きな声でそう言って、桃子は決心したように翼先生にメールを送った。
「ドキドキする~!!翼先生忙しいから…… 無理かも」
緊張する桃子に先生が一言。
「無理だとしても、何か変わると思うよ!!」