白いジャージ4 ~先生とlove life~
くりっとした目で見つめる先生。
たくましい腕の筋肉。
片腕をソファについて、腕立て伏せをするように私に顔を近づけた。
鼻の先が当たる。
「早く中田とたっくんが戻ればいいな。心配なんだろ?そばにいればわかる。直はずっとそのことが気になってるんだろ」
「うん。でも、あのふたりなら大丈夫だよね。きっと……」
先生は穏やかな表情でにっこりと微笑んだ。
「ああ、きっとよりを戻すよ。ちゃんと行けるよ!海」
私と先生、ゆかりとたっくんの4人で海へ行く約束、実現するはずだよね。
「この別れがきっとふたりを強くしてくれるね」
「ああ、俺と直みたいにな。たっくんには、早くより戻さないと誰かに取られるぞって言っておいたから、そろそろ会いに行くんじゃないかな」
壁にかかったカレンダーを見つめる先生。
私もカレンダーを見ようとして、顔を横に向けると、グイっとあごを掴まれた。
「俺だけを見てろぉ~」
うん。
私は、先生だけを見てるよ。
これからもずっと、先生だけを見てるから。