白いジャージ4 ~先生とlove life~
グアム到着
ガタガタガタガタ……!!
飛行機が大きく横揺れして、私は先生の手をぎゅっと握った。
まだ眠ったままの先生。
後ろに座っていた小学生くらいの女の子が、怖い怖いと泣き出した。
私も心臓がバクバクして、落ちるんじゃないかと恐怖を感じた。
「シートベルトをお締めください」
緊張感が高まり、私は先生を起こそうと思った。
でも、あまりにも幸せそうな顔をして眠っている先生を見ていると、起こす気にはなれなかった。
大好きな先生の手を握りながら、先生の寝顔を見ていると自然と恐怖心が消えていた。
5分ほどすると、シートベルト着用のサインも消え、穏やかな飛行に戻った。
「はぁ……」
安心して深呼吸をすると、握っていた先生の手が動いた。
「ん~……おはよ。直」
「先生~ さっきまですごい揺れてたんだよ。落ちちゃうかと思って怖かったんだから」
寝ぼけた顔の先生が、首をかしげて、目をこする。
「俺、眠ってた?」
「うん。気持ち良さそうに眠ってた」
先生は、ひとりで怖い想いをさせてごめんねって優しく私の頭を撫でた。