白いジャージ4 ~先生とlove life~



「俺、直が思ってるような完璧な男じゃない。俺のこと、よろしく頼むな」


先生は、テーブルにグラスを置き、真剣な表情で言った。


「私こそ……先生に迷惑ばっかりかけちゃうと思うけど、よろしくね」



テーブルの上で手を握り合った。


見つめ合って、微笑み合った。




誰かの咳払いで、現実世界に戻った私と先生。


横に立っているウエイターさんが、ニヤニヤしながら私達を見ていた。





そうか。

注文するのも忘れて、愛を語り合ってたんだ。




先生は、かっこいい英語で料理を注文した。





豪快な分厚いステーキ。


大きなお皿いっぱいの魚介類。




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