白いジャージ4 ~先生とlove life~




食べ終わった私達は、さっきよりもっとゆっくりゆっくり歩いて、ホテルまで帰った。



手を繋いだり、離れたり、肩と肩をぶつけ合ったり……





私も少し酔っちゃったのか、カメラを持つ手が揺れちゃって、写真がうまく撮れない。




「なおーーー!」


大声で私の名前を呼ぶ先生。




「せんせーー」


負けずに私も。




帰り道は、あまり人がいない。



バスの乗り方を知らない私達は、迷わず歩いたけど、ほとんどの人はバスで移動するようだ。




広い道を両手広げて歩く。




「先生、顔赤いよ」


「直も赤いぞ」




先生は、熱っぽい頬を私の頬にくっつけた。




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