白いジャージ4 ~先生とlove life~
「兄貴、昨日の夜はどうだった?」
誠人がそんなこと言うもんだから、直も照れちゃって、大変だった。
「疲れてすぐ寝たよ」
俺が嘘をついたのに、直の顔が真っ赤だからバレバレ……
「昨日はありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします」
直のご両親に挨拶をした。
「直は和人君が好きで好きで仕方がないから、大変だと思うけど、よろしくな」
直のお父さんは、直をチラリと見ながらそう言って笑った。
俺だってね、そうなんですよ。
俺も、直が好きで好きで仕方がないんです。
そう言いたかったけど、俺の両親がそばにいたから言えなかった。