白いジャージ4 ~先生とlove life~



走ったせいで、あっという間にホテルに到着してしまった。



「まだ寝るには早いな。どっか出かけてみるか?」



「うんうん!!」




腕を組み、スキップする直。





少し歩くと、派手な看板が目に入る。



ゲームセンターのようだ。


日本のプリクラに似た機械があったので、記念に撮ることにした。



そう言えば、いつだったかな。


直がキスをしているプリクラが撮りたいって言っていたことを思い出して、こっそりキスをしたことがあったな。



俺は直の頬に顔をくっつけながら、カメラに向かって微笑んだ。


撮り直しができない古いタイプの機械だったから、思いがけない表情の直の写真が撮れた。



「俺、すっげーこの顔好き」



突然頬をくっつけた俺に驚いた直の表情は、作ったものじゃなく、自然に出たものでとても愛おしく感じられた。



「やだーー!恥ずかしいよ」



ゲームセンターの中をうろうろしたが、できそうなゲームがないので、店を出た。




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