白いジャージ4 ~先生とlove life~
フロントの男性が、海への行き方を説明してくれた。
ホテルのプライベートビーチがあり、そこは観光客が少なく、バナナボートに乗れるらしい。
「日焼け止めちゃんと塗ったか?今日は焼けるぞ」
先生は、私の首の後ろをまじまじと見て、日焼け止めがちゃんと塗れているか確認してくれた。
「夏が終わる頃には、指輪の跡がくっきりとつくくらい焼けてるんだろうな」
先生は、左手を太陽にかざして、薬指の指輪をくるくると回した。
「そうだね。いつか……この指輪が体の一部になるくらい、慣れちゃうんだよね」
「ああ、そうだな」
まだまだ指輪に慣れない先生は、旅行中も時々指輪を触っていた。
「太って抜けなくなるかもな。傷ついちゃうかも知れないけど、ずっとつけておくから」
「ありがと。先生!!」
先生の左手をぎゅっと握った。