白いジャージ4 ~先生とlove life~
「手伝おうか」
先生は、バナナボートを海岸へ運び、おじさんの元へ駆け寄った。
おじさんからビニール袋を受け取り、私と先生はゴミ拾いを始めた。
日本の海もゴミが多い。
沖縄で、ゴミ問題の話を聞いたことを思い出す。
観光客が増えることは嬉しいけど、ゴミを置いて帰るから、沖縄が汚れる。
海の生き物やサンゴにまで被害が及び、深刻な問題になっている。
勝手なイメージだけど、グアムはゴミが少ないような気がしていた。
「これ、見て」
悲しい表情の先生が、手に持っていたもの。
それは、日本語が書かれたお菓子の袋だった。
グアムに来て、日本人の多さに驚いた。
それだけ、日本人がゴミを捨てているということ。
拾ったゴミの半数以上が日本から持ち込まれたものだった。
「悲しいけど、これが現実なんだな」
「沖縄と同じだね」