白いジャージ4 ~先生とlove life~
「辛いな……」
帰りのバスの中で、先生は小さな声でそう言った。
それからずっと黙ったまま、私の手を握っていた。
先生は、旅行から帰って、生徒達にどんな話をするんだろう。
私も先生の話が聞きたい。
きっと卒業した生徒もみんなそう思うよ。
ホテルに戻る前に街を散歩した。
「先生のホームルーム聞きたいな」
私は握った先生の手を揺らした。
「毎日一緒にいるんだから、いつでも聞けるだろ?」
先生は、夕焼け色に染まる空を見上げた。
「教室で聞きたいんだよ。教師してる先生は最高だもん」
「そうか?」