危険な同居生活
プロローグ
漢字ドリルを大事そうに両手で抱えながら、今日も俺は生きている。



太陽から放たれるギンギンの光線は、苦手。


なるべく陽にあたらないように、人の影に隠れて歩いたりもする。


ストーカーと間違われ、キツイ一発を浴びせられたのは内緒だけどね。


暑いのは嫌いだ。


夏は嫌いだ。


でも、ビキニの女性は好きだ。


そんな事を、大きな声で話している自分も、案外、好きだ。


夏の暑さにやられたのか、なんだか浮かれ気分になっていく俺。
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