危険な同居生活
ここが山だったら素晴らしくて清々しいヤッホーだな。


って、そんな大声出して呼ばれたら恥ずかしいじゃないかー!


しかも、順番が回ってきた瞬間にだなんて…並んだ時間を返してくれ。


もの凄い勢いで俺の所へとやってくるミカさんに俺はとてつもない違和感を感じた。


それは、どんどん近づくにつれて大きなモノへと変化していく。


「ダーリン!見て見て見て見て見てー!」


いつもに増してテンション五割増しってところだろうか。そう言いながらミカさんの指定席なのか、俺の腕にミカさんの腕が絡んできた。



いや、今はそんな事よりも……


「どうしたんですか!?その服はー!」



そう、さっきまで纏っていた全身黒のローブではなく、全く正反対な印象を抱いてしまう程の白を基調としたワンピース姿で現れたミカさん。


「どう?ダーリン?ミカの事…食べたくなった?」


色が変わっただけなのに、清楚なイメージに思えてくる。


危うく、首を縦に振りそうになってしまったが、慌てて横にブルブルと激しく振った。


どんな清潔で清楚な衣装を纏ってもミカさんはミカさんだ。
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