危険な同居生活
俺が妄想に励んでいる間に一体何があったんだ?


悪魔が白のワンピース姿になっていいのか?


「ミカさん…その服どうしたんですか?」


俺の腕に絡むミカさんを押し退けようと力を入れながら、ミカさんに尋ねた。



15歳の少女を押し退ける事すらできない俺って…。


「ダーリン!聞いてよ!ミカねぇ、モデル?っていうのになるのよー!」


興奮気味に頬を少し赤めて笑顔で話すミカさんを見ていると、結構、無邪気でカワイイな。


……って、みとれてる場合じゃない。


「ミカさんがモデルに!?…ちょっと、待って下さい!話が全然理解できないんですけど…」


突然のモデル発言に俺の頭がついていけない。


「だーかーらー!この店のモデルになるのよ!ミカがー」



俺の腕をグイグイと引っ張りながら、理解できない俺に力づくで教える気なのか?


痛い。俺の腕がこのままじゃ取れてしまう。


ちょうどその時、ミカさんが現れた奥の扉の方から、俺達に向けられた声が聞こえてきた。
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