危険な同居生活
いろいろシュミレーションで考えてみた。


バレない確率は一体どん位だろう。


いや、待てよ。ミカさんがワンピースに着替えたって事は……


「ミカさん、一つ質問していいですか？」


並んで家路にと歩いている最中、俺は足を止めてミカさんに疑問をぶつけようと尋ねた。



「何？ダーリン？ミカを襲いたくなったの？」


俺が止まった事で、少し前に出たミカさんは、クルっと振り返っていつもの冗談？を返した。


その時、ワンピースのスカートの裾もひらっと風に舞う。


「違います！違います！羽ですよ！ハーネ！」


そう、俺が気になっていたのは着替える時に羽を見られたんじゃないのかという不安。


「えっ？羽がどうしたの？」


自分の背中に顔を向けて、何の事かわからない様子で首を傾げるミカさん。



「着替える時に羽を見られませんでしたか？」


俺が答えを言うと、ミカさんは理解したのかウンウンと頷いてあっさりと答えた。
< 134 / 203 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop