危険な同居生活
突然のモデルデビュー話から次の日。


身の危険を察知して目が覚めた。


目を開けると、予想通りに危険が迫っている。


「ちょっと、ミカさん!」


俺の寝ている隙に唇を奪おうと、ミカさんの顔が至近距離にまで達していた。


「あっ、ダーリン起きちゃった?じゃあ、おはようのキスをー」


起きてもお構いなしのミカさんから逃げようと慌てて布団から飛び出した。


朝から心臓にとても悪い。こんな事が毎日、毎日続くと落ち着いて寝れやしない。


「朝食できましたよー」


ちょうど良いタイミングで救いの声が俺達の間に入ってくると、ミカさんは不機嫌になり、舌打ちをして声のする方へと歩いて行く。


台所からは、食欲をそそるような良い匂いが部屋の中に伝わっていく。


今日もミサさんは、俺達の為に料理を並べてくれる。


いつも、ホントに申し訳ない気持ちだ。
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