危険な同居生活
背丈も同じぐらいで、同じ髪型と同じ髪の長さ。


口の大きさは少し違うけど、顔はまるで鏡を写したよう。


違う所と言えば、髪の色や瞳の色が違うだけで、双子モデルの話にピッタリな二人だと確信した。



いや、性格も全く違うな。忘れる所だった。


目を丸くして驚く俺の姿に、ミサさんはクスクス笑うと、優しい口調で俺に話しかけた。


「田中さん。私とミカがソックリなのは当たり前なんです。私達、双子なんですよ」



「ミサ!バラしてどうすんのよー!もうー」



「あはは。そうなんですか。そりゃあ似てて当然ですよねー双子だったんですかー」


なんだ、二人は双子だったんだ。


………?


……二人は双子?


俺の頭の中にビリビリと一瞬、電流が流れた。


「双子!?二人は双子!?」


二人の顔を凄い勢いで交互に見比べて俺は、パニック状態に陥いる。


そりゃ、双子ってのはこの広い世の中にはたくさんいる。


でも、天使と悪魔の双子ってありなのか?


なんなんだ。この強引な設定は…。
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