危険な同居生活
三人同時にチョコレートモヤパフェを口に運ぼうとした瞬間。


ドカーンという激しい音と一緒に炎が近くで燃え上がった。


大きな穴が空いている為、キャーという人々の叫び声がまともに聞こえてくる。


「ミカ…この気配と殺気ってまさか?」


スプーンをチョコレートモヤパフェに突き刺して、険しい表情を作るミサさんに対して


「間違いないわ。ミカと同じ匂いがする」


と、ミカさんもスプーンを突き刺して頷くように答えた。


その間、賑やかだった店内もざわざわとざわめき始め、次々と外へと逃げて行く人々。


また、あの時の再来なのか?


二人は大きな穴から外へと出て行き、気付けば、店内には俺と黒服だけが取り残される。
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